不動産を売却する際に、ほとんどの方がまず行うのが「不動産査定」です。
査定を受けることで、所有する土地や建物がいくらくらいで売れそうかを把握し、その後の売却計画に役立てることができます。
しかし、不動産査定は単に金額を出してもらえば良いというものではありません。
査定時のチェックポイントや、不動産会社の選び方ひとつで、最終的な売却価格や売却までの期間、トラブルの有無が大きく左右されることもあるのです。
この記事では、不動産査定を受けるときに押さえておくべきポイントと、信頼できる不動産会社を見極めるためのチェック項目を分かりやすく解説します。
1. 不動産査定には「2つの種類」がある
まずは、不動産査定の種類を知っておきましょう。不動産査定には以下の2種類があります。
✅ 机上査定(簡易査定)
- インターネットや電話などで行える手軽な査定。
- 現地調査はせず、過去の取引事例や周辺相場などのデータから査定額を算出。
- 目安の価格を知るには便利だが、正確性はやや低め。
✅ 訪問査定(実査定)
- 不動産会社の担当者が現地を訪問し、物件の状態・周辺環境・接道状況などを実際に確認。
- 建物の劣化具合や日当たり、近隣との関係なども加味され、よりリアルな価格が提示される。
【ポイント】
本格的に売却を考えているなら、必ず「訪問査定」を受けるようにしましょう。
2. 査定価格が高い=良い不動産会社ではない!
複数の会社に査定を依頼すると、出てくる査定価格にバラつきが出ることがあります。
このとき、最も高い価格を出した不動産会社を「一番頼れる会社」と思ってしまうのは危険です!
実際には…
- 他社より明らかに高い価格を出す会社は、契約を取るためにわざと高く見積もっていることもあります。
- 後になって「やっぱりこの価格では売れません」と言って値下げを迫るケースも。
- 相場とかけ離れた価格設定では、買主の問い合わせ自体が来なくなることもあります。
【チェックポイント】
- 査定額の根拠や理由を丁寧に説明してくれるか?
- 周辺の成約事例や売出事例を提示してくれるか?
- 高額査定が「根拠ある金額」なのか、単なる営業トークなのかを見極めることが大切です。
3. 信頼できる不動産会社を見極める5つのポイント
① 地元の不動産事情に詳しいか?
地場の不動産会社は、その地域特有の相場やニーズに精通しています。
周辺の学校、商業施設、交通事情など、地元ならではの要素を踏まえて適切な価格設定やアピール方法を提案してくれます。
② 売却実績があるか?
これまでにどんな物件を扱ってきたか、どれくらい売却実績があるかも重要な判断材料です。
成功事例や失敗事例を教えてくれる会社は、誠実な対応が期待できます。
③ 担当者の説明がわかりやすいか?
専門用語ばかり並べる営業マンではなく、売主目線で丁寧に説明してくれる担当者がいるかがポイント。
こちらの希望や不安に耳を傾け、真摯に対応してくれるかを見ましょう。
④ 売却までの流れ・戦略を明確にしてくれるか?
- 「いつから売り出し、どんな広告を打つか?」
- 「内覧対応はどうするか?」
- 「価格交渉が入ったらどう対応するか?」
こうした販売計画をしっかり共有してくれる不動産会社は信頼できます。
⑤ レスポンスの速さ・対応力
査定依頼や質問に対する対応が遅い会社は、売却後のフォローにも不安が残ります。
スピーディかつ丁寧な対応ができるかどうかも、見極めポイントです。
4. 査定を受ける前にやっておきたい準備
より正確な査定を受けるために、以下の準備をしておくとスムーズです。
- 登記簿謄本や購入時の売買契約書など、不動産の権利関係が分かる書類を用意
- 建物図面や間取り図、修繕履歴(あれば)を用意
- 現在の状況(空き家か居住中か)や売却希望時期、希望価格を明確にする
- 敷地境界の杭が見えるか、越境物などはないかを確認
【豆知識】 古家付き土地の場合、解体するか現状渡しにするかでも査定額が変わることがあります。
不動産会社に事前相談しておくと◎
まとめ:査定価格だけにとらわれず、「信頼できる会社か?」で選ぶことが成功の鍵!
不動産の売却は、多くの方にとって人生で数回あるかないかの大きな取引です。
その第一歩となる「査定」で間違った判断をすると、数百万円もの損失につながる可能性も。
査定額が高いからといって飛びつかず、
- 誠実で説明が明確な会社か?
- 根拠のある価格提示か?
- 地域や物件の特性をしっかり踏まえているか?
といった総合的な視点で、不動産会社を選ぶことが大切です。
「査定額」と「対応力」のバランスがとれたパートナーと一緒に、大切な不動産の売却を成功させましょう。