近年、不動産を売却する際に欠かせないのが「インターネット広告」の存在です。
SUUMO(スーモ)やHOME’S(ホームズ)、アットホーム、Yahoo!不動産などのポータルサイトを使って、自宅にいながらにして全国の買主にアプローチできる便利な時代になりました。
しかし便利な反面、広告の掲載方法や内容によっては売却が長引いたり、買主とのトラブルにつながったりするケースもあるため注意が必要です。
この記事では、不動産売却時におけるインターネット広告の仕組みや、売主として注意しておきたいポイントを解説します。
なぜインターネット広告が重要なのか?
一昔前は、新聞の折り込みチラシや店舗掲示板での広告が主流でしたが、今や買主の多くはインターネットで物件を探しています。
特に30代〜40代の購入検討者は、ポータルサイトを通じて「希望のエリア」「価格帯」「築年数」などを条件検索し、複数の物件を比較したうえで問い合わせをする傾向があります。
つまり、インターネット広告の見せ方次第で、購入希望者からの反応が大きく左右されるということになります。
不動産広告の基本的な仕組み
不動産広告は、主に以下のような流れで掲載されます。
- 売主が不動産会社に売却を依頼(媒介契約を締結)
- 不動産会社が物件情報を「レインズ」などの業者専用データベースに登録
- さらに、ポータルサイト(SUUMOなど)に広告を掲載
- 問い合わせが入れば、不動産会社が対応し、内見や契約へ
インターネット広告の掲載には、不動産会社が広告料を支払いながら運用しているため、物件ごとの掲載内容や優先度には差があることも理解しておきましょう。
インターネット広告掲載での主な注意点
1. 写真やコメントの質が売れ行きを左右する
「写真映え」する物件は、クリック率が高く、内見につながりやすいです。
逆に、写真が少なかったり暗かったり、生活感が強く出すぎていたりすると、購買意欲を下げる原因になります。
【売主側でできること】
- 撮影前に室内の整理整頓・清掃を行う
- カーテンを開けて明るい時間帯に撮影してもらう
- 不動産会社に「写真を増やしてほしい」とお願いする
また、物件紹介のコメントも重要です。
テンプレートのような文章ではなく、その家ならではの魅力(例:南向きの明るいリビング、近隣に公園あり、前面道路が広いなど)を具体的に伝えてもらうようにしましょう。
2. 媒介契約の種類によって広告の出方が違う
媒介契約には以下の3種類があります。
- 専属専任媒介:1社のみに依頼。週1回以上の報告義務あり。
- 専任媒介:1社のみに依頼。2週間に1回以上の報告義務。
- 一般媒介:複数社に依頼できるが、報告義務なし。
この契約形態によって、不動産会社がどれだけ広告に力を入れるかが変わることもあります。
専任契約を結んでいても、広告の掲載が遅かったり、写真が少ないまま放置されていたりするケースもあるため、契約後も掲載内容を定期的にチェックすることが大切です。
3. 他社掲載の「二重広告」にも要注意
1社の不動産会社に依頼しているつもりでも、場合によっては他の業者が無断で同じ物件を掲載しているケースがあります。
これを「二重広告」と呼びます。
二重広告があると、価格や面積などの表記が業者ごとにバラバラになり、買主の混乱や不信感を招く可能性があります。
また、「すでに申込済みの物件なのに、広告が残っている」といったケースも見受けられますので、正確な情報発信をしているかを売主自身も確認する意識が必要です。
4. 広告の「掲載順位」による見え方の差
ポータルサイトでは、掲載順位(=上位表示)が非常に重要です。
多くの閲覧者は上から順番に物件を見ていくため、下位に表示されたままだと、どんなに良い物件でも目に留まらず終わる可能性があります。
掲載順位は不動産会社の契約プランや掲載更新頻度によって変動します。
更新頻度が低いと「売れ残り物件」の印象を与えてしまうこともあるため、定期的な更新依頼を行いましょう。
売主ができる「広告対策」5つのポイント
- 不動産会社に掲載サイトと掲載内容を必ず確認する
- 写真・コメントの内容は売主目線でもチェックする
- 売り出し開始後、1〜2週間で反応がなければ掲載方法を見直す
- 掲載期間中も、情報が最新の状態か定期的に確認する
- 値下げや内容変更があった場合は、すぐに反映してもらう
まとめ
不動産の売却において、インターネット広告は「最初の印象」を決める非常に大切なポイントです。
しかし、すべてを不動産会社に任せきりにしてしまうと、掲載内容に不備があったり、チャンスを逃したりするリスクもあります。
特に売り出し開始から1ヶ月の初動が非常に重要とされていますので、掲載状況は売主自身でも確認し、必要に応じて改善を依頼しましょう。
不安な場合や対応が遅いと感じたら、他の不動産会社への相談やセカンドオピニオンも検討してみるとよいでしょう。
「見てもらえなければ、売れない」――
インターネット広告を味方につけて、理想の売却を目指しましょう!