空き家を売却しようとしたとき、意外と多いトラブルが「家の鍵」に関する問題です。
- 「鍵がどこにあるかわからない…」
- 「合鍵が何本あるかも把握していない」
- 「誰が今、鍵を持ってるんだっけ?」
このような状態では、不動産会社も内覧の手配ができず、売却のチャンスを逃してしまうかもしれません。
今回は、不動産売却をスムーズに進めるために知っておきたい「空き家の鍵の管理」について、わかりやすく解説します。
なぜ空き家の鍵管理が重要なのか?
家の売却時には、不動産会社による内覧の立ち会いや、買主への物件引渡しが発生します。
その際に家の鍵が必要不可欠になります。
特に空き家の場合は、以下のような場面で鍵が問題になるケースが多いです。
✔ 内覧希望者が現れたのに、鍵が見つからず立ち会いできない
✔ 鍵の数や保管場所が不明で、不動産会社が困ってしまう
✔ 売却後に「実は他にも鍵が残っていた」と発覚してトラブルに
✔ 鍵が複製されていて、防犯上の不安が生じる
このように、鍵の管理が曖昧だと「売却機会の損失」だけでなく「安全面・信頼面のリスク」にもつながるため、早い段階での整理が重要です。
空き家売却前にやっておきたい「鍵」のチェックポイント
では、空き家を売却する際に、どんな鍵の管理が必要なのでしょうか?
以下の5つのチェック項目を参考にしてみてください。
① 鍵はどこにある?何本ある?
まずは、正規の鍵(元鍵)と合鍵の本数を確認しましょう。
- 自分の手元にある鍵
- 親族が持っている可能性のある鍵
- 管理会社や知人などに預けている鍵
すべてをリスト化して、所在を明確にすることが第一歩です。
② 合鍵が外部に出回っていないか?
以前の賃貸利用や知人への貸出経験がある家は、誰が鍵を持っているか把握できていない場合があります。
特に以下のようなケースは注意が必要です。
- 昔の入居者が合鍵を無断で複製していた
- 空き家を管理していた人がまだ鍵を保有している
- 建築時の施工業者や管理会社がマスターキーを保管していた
不安な場合は、鍵交換(シリンダー交換)も検討したほうが安全です。
③ 玄関以外の鍵もチェック
意外と忘れがちなのが以下の鍵です。
- 勝手口や裏口のドア
- 窓の補助錠
- 車庫や物置のカギ
- ポストや宅配ボックスのカギ
- 門扉や外構の南京錠 など
売却時にはこれらもすべて引き渡す対象になります。
鍵の所在が不明な場合は、取り換えや撤去も必要になります。
鍵がない!そんな時の対処法
「鍵が見つからない」「家族が持っているか分からない」「鍵が壊れて開かない」など、家の中に入れない状態は案外よくあるトラブルです。
そんなときは、以下のような対応方法があります。
● 鍵屋に開錠と鍵交換を依頼する
費用は15,000円~30,000円前後が目安ですが、防犯性の高い鍵の場合は追加費用がかかることも。
開錠後は鍵の交換・再発行をセットで行うのが安全です。
● 売却予定であれば、事前に鍵交換をしておく
買主にとっても「前の鍵が複製されている可能性」は不安材料。
売却前に鍵を交換し、「新品の鍵2本を渡す」という対応で安心してもらえることもあります。
鍵の管理を不動産会社に任せる場合の注意点
売却活動が始まると、通常は不動産会社に内覧用の鍵を預けるケースが多いです。
その際は以下を確認しましょう。
✔ 鍵の受け渡し方法(預かり証など)
✔ 鍵の保管方法(鍵管理ボックスなどを使っているか)
✔ 内覧時の対応(立ち会いがあるか、無人で案内するか)
特に、空き家で無人内覧を許可する場合は、鍵の管理体制をしっかり確認しておくことが大切です。
売却後の引渡し時も「鍵トラブル」に注意!
売買契約が成立し、いよいよ引渡し当日。このときにトラブルになりやすいのが、
- 「渡された鍵が1本だけだった」
- 「勝手口の鍵が無いと言われた」
- 「鍵が合わない!」
というような「鍵の不足・不一致」問題です。
引渡し前には、以下をチェックしておきましょう。
🔑 鍵の本数を明記したリストを作成する
🔑 開閉を事前に確認しておく
🔑 買主への引渡し時にサインをもらう
トラブルを避けるためにも、契約時に「鍵の本数」や「引渡し方法」について記載しておくことが安心です。
まとめ
空き家の売却を進めるうえで、鍵の管理は「見落としがちだけど非常に大事なポイント」です。
こんな方は要注意!
- 鍵の本数が分からない
- 誰がどの鍵を持っているか分からない
- 合鍵をどこかに預けたまま忘れている
- 古い鍵が使いづらい、壊れている
家が売れても、鍵の引渡しができなければ売買は成立しません。
スムーズな取引のためにも、早めに鍵の管理と整備をしておくことをおすすめします。
不安な方は、不動産会社に相談しながら、事前にできる準備を一緒に進めていきましょう。
当社ホワイトハウスでも相談を承っております。