「家のすぐ近くに葬儀場があるのですが、売却できますか?」
「内覧時に“あそこに葬儀場が…”と言われ、購入を断られました」
…このようなご相談は、意外と多く寄せられます。
実は、葬儀場や火葬場の近くにある不動産は、一定の“心理的抵抗”を伴うため、売却にはコツと注意が必要です。
今回は、そうした物件の売却を成功に導くために、
- 価格への影響はどれくらい?
- 売れにくいとされる理由とは?
- トラブルを避けるための告知義務とは?
- 成功させるための具体的な工夫や戦略
などを解説していきます。
✅ 1. 葬儀場が近いと不動産の価格は下がるのか?
▶ 価格への影響はケースバイケース
一般的に、嫌悪施設(けんおしせつ)とされるものの一つに葬儀場があります。
嫌悪施設とは、法律的に問題はなくても、周辺住民が心理的に「嫌だな」と感じやすい施設のことを指します。
代表例:
- 葬儀場・火葬場
- 墓地
- ゴミ処理場
- 高圧線鉄塔
- 精神科病院・刑務所 など
その中でも「葬儀場」は特に、
- 「死」に関する施設であり、縁起を担ぐ人には不人気
- 参列者の出入りで人通りや交通量が増える
- 駐車車両や行列が生活に影響する
といった理由で、需要が減り、結果的に価格が下がる傾向にあります。
▶ 下落幅の目安
- 視界に入る・隣接している → 10〜20%の減額事例が多い
- 音や混雑の影響あり → 約10%前後の下落も想定
- 距離があればほぼ影響なし(100m以上離れていれば影響ゼロに近いケースも)
⚠ 2. なぜ“葬儀場の近く”は売れにくいのか?
▶ 理由① 心理的瑕疵と判断されやすい
「死」「お別れ」というイメージは、購入者にとって無意識にマイナスの印象を与えることがあります。
とくに小さな子どもがいる家庭では「子どもに見せたくない」という声も。
▶ 理由② 騒音・交通混雑の懸念
葬儀のたびに:
- 車が出入りしやすいように駐車場が満杯
- 参列者の話し声・足音・行列
- 葬儀車両が家の前に停まる
といったことが起こり、日常生活に支障が出ることを懸念する人もいます。
▶ 理由③ 資産価値への懸念
将来的に自分がその家を手放す際、「売りにくくなるのでは?」という不安を買主が持つこともあります。
→ “再販性の低さ”がネックになって購入を見送る人も。
📉 3. 価格以外の“見えないリスク”とは?
▶ 契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)
売主が「近くに葬儀場があります」と説明せずに売却した場合、
後で買主がそれを理由に
- 契約解除
- 損害賠償請求
を求めてくることがあります。
➡ 心理的瑕疵とされるリスクがある以上、説明義務=“告知義務”が発生すると考えた方が安全です。
📝 4. 売却を成功させるための実践的な5つの戦略
▶ ① 告知は正直に行う
隠したくなる気持ちは理解できますが、
「言わなかったせいで後日トラブルに発展」する方が大きな損害です。
→ 物件概要や重要事項説明書で“近隣に葬儀場があること”を明記しましょう。
▶ ② 立地や建物の魅力を最大限にアピールする
例えば:
- 駅徒歩5分
- 南向き角地
- 築浅・リフォーム済み
- 子育て世帯に人気の学区
といった“買主が欲しいメリット”を明確に押し出すことで、ネガティブ要因をカバーできます。
▶ ③ 価格戦略を工夫する
査定価格よりも「少し控えめな金額」で出すことで、“価格の魅力”で選ばれる可能性が高くなります。
💡価格を抑えることで「立地に目をつぶれる層」に刺さりやすくなります。
▶ ④ 更地にして売却する(場合により)
- 葬儀場が視界に入らないように塀を設ける
- 解体して建築条件付き土地として販売
- 投資用地・店舗用地として売却
→ 住宅用途に限定しない売り方も検討できます。
▶ ⑤ 不動産会社に「実績」を確認する
「嫌悪施設近くの物件を売った経験がありますか?」と聞いてみましょう。
- 告知の仕方
- 写真の撮り方(葬儀場が映らないよう配慮)
- ターゲット層へのアプローチ方法
など、実績ある会社は工夫の引き出しが豊富です。
🧠 5. 実際に売却が成功した事例紹介
● 事例①:音の対策+価格調整で3ヶ月で売却
中古戸建て(築18年)/葬儀場まで徒歩1分
→ 防音二重サッシに交換、外構塀を新設。
→ 相場より120万円安で設定 → ファミリー世帯に売却成功
● 事例②:投資家向けに賃貸想定プランで売却
築30年アパート/火葬場の裏手
→ オーナーチェンジ物件として販売。
→ 家賃収益率重視の投資家が「立地より利回り」で即決
✅ 6. まとめ|「売れない」ではなく「売り方」が重要
葬儀場近くの不動産は、確かに売却時に注意が必要です。
しかし、
- 告知義務をきちんと果たす
- マイナス点をカバーする戦略を立てる
- 売り出し方を工夫する
ことで、きちんと売れる可能性は十分あります。
大切なのは「どうせ売れない」と諦めず、戦略的に売却に臨むことです。
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