はじめに|「境界不明」の土地は売れない?
親から相続した土地や、長年使っていなかった土地を売ろうとしたとき、「隣地との境界があいまい」であることに気づくケースは少なくありません。
このような土地は、買主にとって大きな不安要素となるため、境界が未確定=“売りにくい土地”とされるのが現実です。
では、どうすれば境界不明な土地をスムーズに売却できるのでしょうか?
この記事では、「境界のあいまいな土地を売却するためのステップ」と「測量の必要性」について、分かりやすく解説します。
「境界があいまい」とはどういうこと?
土地には通常、隣接する土地との「境界線(筆界)」が定められています。
しかし、昔からの口約束や石杭など、正式な記録が残っていないケースでは、どこからどこまでが自分の土地かが正確に分からない状態になっているのです。
よくあるケース
- 境界杭が抜けている・存在しない
- 隣地との境界に関して記録がない
- 土地家屋調査士による測量履歴がない
- 隣人と境界を巡って過去にトラブルがあった
境界不明なまま売却できるのか?
結論:可能ではあるが、非常に売りにくいのが現実です。
なぜなら、買主側から見れば「将来、境界でもめるリスクがある土地」だからです。
特に住宅用地や建築予定の土地では、境界の明確化=安全性・安心感につながります。
買主が感じるリスク
- 境界をめぐって隣人とトラブルになるかもしれない
- 購入後に塀や建物が越境していたと発覚するかもしれない
- 土地面積が正確でなく、建築プランに影響が出る
こうした不安を解消しない限り、なかなか購入に踏み切る人は現れません。
そこで必要なのが「測量」です。
売却前にやるべき「2つの測量」とは?
① 現況測量(げんきょうそくりょう)
- 現在の土地の形状・寸法を測るもの
- 境界が未確定でも可能
- 法的な効力はないが、おおよその土地面積を把握できる
▶ 費用の目安:10〜20万円
② 境界確定測量(きょうかいかくていそくりょう)
- 隣地所有者立会いのもと、境界を確定させる
- 測量士が登記簿・地積測量図を基に正式に境界を定める
- 境界確定書を取得することで、将来的なトラブルを回避
▶ 費用の目安:40〜80万円(隣地数・地形による)
売却を前提とするなら、境界確定測量を行うのが理想的です。
境界確定測量の流れ
- 土地家屋調査士に依頼
- 資料調査(登記簿・公図・古地図など)
- 現地調査と仮測量
- 隣地所有者への通知と立会い
- 合意に基づく境界杭の設置
- 境界確定書・測量図の作成
売主が注意すべきポイント
✅ 隣地との関係性を考慮する
→ 測量時には立会いが必要です。事前に丁寧な説明と関係構築を。
✅ 費用は原則として売主負担
→ 測量費用を惜しむと、売却価格が大きく下がる可能性も。
✅ 測量に時間がかかることを理解
→ 境界確定には通常2〜3か月程度かかります。
測量せずに売却した場合、どんなリスクが?
- 買主が測量を求めて契約解除
- 売却価格の大幅な値引き交渉
- 越境や未確認部分の責任を後から問われる
結果として「測量しておけばよかった…」と後悔するケースも少なくありません。
実例|仙台市若林区での測量による売却成功事例
仙台市若林区の住宅地で、40年以上前に購入した土地を相続したHさん。
境界杭がなく、隣地とも接道が複雑な状況でしたが、信頼できる土地家屋調査士に依頼し、2ヶ月で境界確定測量を完了。
隣地との立会いや事前の説明を丁寧に進めた結果、
市場価格よりも約1割高い価格での売却に成功しました。
まとめ|境界不明な土地は“測量”がカギ!
「境界があいまい」というだけで売却価格が下がったり、契約トラブルにつながるのは非常にもったいないことです。
測量にかかる費用は確かに負担になりますが、信頼性・売却スピード・売却価格に大きく影響する重要な要素です。
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