目次
1. “結論早読み”——時間に切迫感があるなら買取、手取り最大化なら仲介
- 価格:買取は仲介相場の7〜8割が目安(状態が悪いと5割程度まで下がることも)。仲介は相場価格で売れる可能性が高く、最終的な手取りは仲介の方が大きくなりやすい。
- スピード:買取は最短1週間〜1カ月で現金化可。仲介は売り出しから成約まで3〜6カ月が目安(成約後の決済・引渡しでさらに1〜2カ月)。
- リスク/責任:仲介は原則として契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)を負うが、買取は免責が一般的。心理的負担や将来リスクを避けたい人には買取が向く。
- 手数料:仲介は上限(売買価格×3%+6万円+消費税)の仲介手数料が原則必要。買取は仲介手数料不要が一般的。
2. まずは数字で把握:買取と仲介の「典型シミュレーション」
想定条件
- 相場価格:3,000万円
- 仲介手数料:上限(3%+6万円)+消費税
- 買取価格:相場の75%(=2,250万円)と仮定
仲介 | 買取 | |
---|---|---|
売却価格 | 3,000万円(想定相場) | 2,250万円(相場の7〜8割の中間を採用) |
仲介手数料 | 約105.6万円(3%+6万円+消費税) | 0円 |
手取り(概算) | 約2,894万円 | 2,250万円 |
売却スピード | 3〜6カ月+決済1〜2カ月 | 最短1週間〜1カ月 |
契約不適合責任 | 原則負う(期間特約を設けるのが一般的) | 免責が一般的 |
※実際は固定資産税・司法書士費用なども加減されます。上表は比較をわかりやすくするための概算です。
価格・期間・責任の違いは、各社サイトやガイドで一貫して示されている代表的レンジに基づいています。
3. どっちが“あなたに”得?——タイプ別おすすめ早見表
あなたの状況/優先順位 | 向くのは? | 理由 |
---|---|---|
とにかく早く現金化したい(相続/離婚/住み替え期限/二重ローン回避) | 買取 | 最短1週間〜1カ月、広告・内覧なし。 |
手取り額を最大化したい | 仲介 | 相場売り+競争原理で価格を押し上げられる可能性。 |
売った後のトラブルや補修リスクが怖い | 買取 | 契約不適合責任が免責されるのが一般的。 |
周囲に売却を知られたくない | 買取 | 広告・レインズ掲載なし、内覧なし。 |
多少時間をかけても、より高く売りたい | 仲介 | 仲介手数料があっても、最終手取りが多いことがほとんど。 |
売れるか不安なので“保険”をかけたい | 仲介+買取保証 | 一定期間売れなければ業者が買取、のハイブリッドで安心。 |
4. 「価格差」だけで選ばない。見落としがちな3つの判断軸
① 契約不適合責任の重さ
仲介では、引渡し後に雨漏り・設備故障などが見つかると、修繕・損害賠償に応じる義務が生じ得ます(期間を3カ月・1年など特約で定めるのが実務)。
買取は免責が一般的で、心理的負担や将来の“地雷”を避けやすいです。
② 販売中のコスト&ストレス
仲介は広告・内覧対応・価格交渉・家の片付けなど、時間的・心理的コストが発生します。
買取はほぼ不要です。特に居住中・小さなお子さん/高齢者がいる世帯には地味に大きな差になります。
③ ローン残債・住み替えスケジュール
ダブルローン回避、買い替え先決済との“日程合わせ”が必要な場合、確実なスケジュールで動ける買取のメリットは大きいです。
一方で時間に余裕があるなら、仲介で相場〜相場超えを狙う価値は高い。
5. “仲介で高く売り→余ったら買取”という選択肢(買取保証)
買取保証(売れなければ買取)は、
- まず仲介で相場価格に挑戦
- 期限までに売れなければ、あらかじめ合意した価格で業者が買取
…という“両取り”の仕組み。価格とスピードのバランスを取りたい人に向きます。
6. それでも迷うなら——“手取り比較の型”で意思決定を
- 仲介想定価格(A)を確認
- 仲介手数料(A×3%+6万円+税)と修繕/インスペ費用の見込みを差し引き
- 買取提示額(B)と比較
- 将来リスク(契約不適合責任)への許容度と売却までの猶予期間を点数化
- 買取保証の最低保証価格(C)も候補に入れて“下限を可視化”する
「A(仲介手取り) − B(買取手取り)」が数十万円〜100万円前後の僅差で、時間・心理的負担を大きく感じるなら買取に軍配、という意思決定は合理的です。逆に数百万円単位で差が出るなら、時間に余裕がある限り仲介で攻める価値は十分あります。
※差額の大きさは各社の提示条件次第なので、必ず複数査定を。
7. まとめ——「速さ」と「手取り」と「安心」、どれを最大化したい?
- “速さ”最優先 → 買取(1週間〜1カ月、手数料なし、責任免責が一般的)。
- “手取り額”最優先 → 仲介(3〜6カ月、仲介手数料ありだが最終手取りは通常こちらが多い)。
- “両方バランス” → 仲介+買取保証(売れなければ一定額で買い取ってもらう保険を付ける)。
- “将来のトラブル回避” → 買取(契約不適合責任の免責で精神的負担を軽減)。
まずは複数社で「仲介査定」「買取査定」「買取保証の下限価格」を“同時に”比較し、手取り・スピード・リスクの3本柱を点検してから最適解を選びましょう。
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