60代は、退職・年金開始・介護や相続の準備など、人生の大きな転機を迎える年代。
そんな中、「この家、そろそろ売ってもいいかな?」と不動産の処分を考える方も少なくありません。
しかし、60代で家を売る際には、“若い世代の売却”とは違った老後特有の注意点・制度・選択肢があります。
この記事では、これから住まいを整理したい方のために、
- 60代で家を売るときの心構え
- 売却のメリットとデメリット
- 注意すべき税金や制度
- 売却以外の選択肢
- よくある失敗と回避策
をわかりやすく解説していきます。
✅ 1. 60代で家を売却する主なきっかけと背景
▶ 老後のライフスタイルの変化
- 子どもが独立して部屋数が余っている
- 階段の上り下りがつらくなった
- 戸建ての管理(草刈り・雪かき・修繕)がしんどい
- 病院やスーパーが遠く、交通の便が悪い
→ こうした理由から、「もっと暮らしやすい場所に住み替えたい」と思う方が増えています。
▶ 経済的な不安
- 年金だけでは生活が不安
- 医療費・介護費が心配
- 自宅はあるけど現金が少ない
→ こうしたケースでは、不動産を現金化することで老後資金を確保するという選択肢が出てきます。
🏠 2. 家を売却するメリットとは?
✅ ① 資産を現金化できる
不動産を売却すれば、大きなまとまった現金が手元に残ります。
住宅ローンが完済済みであれば、老後の生活資金として心強い備えになります。
✅ ② 住み替えによる利便性の向上
- ワンフロアのバリアフリー住宅
- 駅・病院・スーパーが徒歩圏
- 管理がしやすいマンション
などに住み替えることで、身体的負担や生活のストレスが軽減されます。
✅ ③ 相続対策にもなる
不動産は現金よりも相続時に揉めやすい資産です。
先に売却して現金化しておけば、
- 遺産分割がしやすくなる
- 相続税の納税資金に充てられる
- 相続人間のトラブル防止につながる
といった効果も期待できます。
⚠ 3. 注意したいデメリットと落とし穴
❌ 精神的な喪失感
長年住み慣れた家を手放すことは、想像以上にストレスになります。
「思い出が詰まっていて離れたくない」という感情との折り合いも必要です。
❌ 家賃が新たに発生する可能性
売却後に賃貸に移る場合、毎月の家賃負担が発生します。
老後の固定費が増えることになるため、住まい選びは慎重に行う必要があります。
❌ 売却価格が予想より低い場合も
特に築年数が古い家・地方の物件では、「想定の半額以下だった」という例も。
不動産会社の査定を鵜呑みにせず、複数社の査定を取り比較することが大切です。
💰 4. 知っておくべき税金と特例制度
60代で家を売る場合、多くの方にとって気になるのが「税金のこと」。
売却益(譲渡所得)が発生したとき、以下のような特例が使える可能性があります。
▶ ① 3,000万円特別控除(居住用財産)
マイホームを売却したとき、譲渡益が最大3,000万円まで非課税に!
【適用条件】
- 住んでいた家(住まなくなってから3年以内)
- 親族への売却ではない
- 過去に同じ特例を使っていない
💡 この特例を使えば、ほとんどの売却益に税金がかからない可能性もあります。
▶ ② 軽減税率の特例(10年以上保有)
10年以上保有したマイホームを売却する場合、譲渡益に対する税率が通常より軽くなります(最大14.21% → 約10%に)。
▶ ③ 空き家特例(相続後の売却)
親の家を相続し、解体・売却する場合には3,000万円の特別控除が適用される特例もあります。
→ 売却前に要件をしっかり確認しましょう。
🔄 5. 売却以外の選択肢もある
「売却するしかない…」と思っていませんか?
状況に応じて、以下のような方法も検討の価値があります。
▶ ① リースバック
家を売却しつつ、そのまま住み続ける方法。
家賃を払う代わりにまとまった現金を得ることができます。
【メリット】
- 引っ越さずに住み慣れた家に住み続けられる
- 売却益を老後資金に充てられる
▶ ② リバースモーゲージ
自宅を担保に金融機関から毎月資金を借りる仕組み。
死亡時に自宅を売却して返済します。
【注意点】
- 評価額が高くないと使えない
- 利息の支払いが必要
- 相続人の同意が必要なケースが多い
▶ ③ 賃貸に出して家賃収入を得る
自宅を売却せずに賃貸に出すことで、定期的な収入を得る方法。
ただし、管理の手間やトラブルのリスクもあるため、不動産会社と管理契約を結ぶのが無難です。
💬 6. よくある質問と失敗例
Q. いつ売るのがベストですか?
A. 売却時期は「築年数」と「市場の動向」がカギです。
築30年以上なら、早めの売却が有利になる傾向があります。
→ 冬より春・秋が売却に向く時期です。
Q. 不動産会社にはどうやって相談すればいい?
A. いきなり店舗に行かなくても、オンライン査定や電話相談から始めるのがおすすめ。
複数社に査定を依頼して比較検討しましょう。
❌ 失敗例①:ローンが残っていて売却できなかった
ローン残債が売却価格を上回っていると、原則売却はできません。
→ 住み替えローンの検討や、買取業者への相談が必要です。
❌ 失敗例②:譲渡所得税の申告漏れで追徴課税
「3,000万円控除で非課税」と思い込んで申告を怠ると、後に追徴課税が発生することもあります。
→ 必ず確定申告をしておくことが重要です。
✅ まとめ|60代の家の売却は、“今後の人生設計”とセットで考える
60代以降の不動産売却は、
- 生活資金の確保
- 老後の安心
- 相続対策
- 終の棲家の準備
など、多面的な目的があります。
だからこそ、損をしないためには「今だけ」でなく「これから先の暮らし」を見据えた選択が必要です。
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